若者言葉の変遷について

文集「峠」から文字だけを取り出したので、その中にある「言葉」が何回発生したかをカウントすることができます。峠は1985-1997年の12年間発行されなかったので、この部分が欠落していますけれども、一応トレンドを追うことができます。

若者言葉と考えられるキーワードを設定し、調査したので結果を報告します。キーワードは、

  • アベック – 男女ペアのこと。現代ではカップルという。
  • 給え – 丁寧な命令形。「やめ給え、嫌がっているじゃないか」など。
  • ダンパ – ダンスパーティの短縮形
  • ダサい – 洗練されていないこと
  • じゃん – 「じゃあないか」。神奈川県の方言
  • マジ – 真面目、真剣なこと
  • オヤジ – 父親、または年配の男性
  • ウザい – うるさいこと。
  • ヤバい – 危機が迫っている様子
  • ガンガン – ギンギンガンガン。気合を入れて峠を上る様子。

結果はグラフにしました。(横軸は年、縦軸は文集峠内の出現回数です。)

「アベック」は70年台中盤まで使われたが、その後は使われなくなっています。
「~給え」は60年台の学生言葉として存在したが、その後は使われなくなりました。
「ダンパ」は1972年に集中して使われています。

新しい用語「ダサい」「マジ」「ヤバい」などは、90年台後半から広がりはじめ、一般化したことがわかりました。

ちょうど自分がWCCに属していた時代のキーワード「ギンギンガンガン」が、2000年ころリバイバルしたのだなと、感慨深い思いをしました。

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