

まえがき
第二文学部3年渡邊 (メカ局長)
かつて、輪行さえ一人でできなかったと言われる時代にくらべれば、今のクラブ員の技術力は飛躍的に進歩をとげていると言えなくもありません。しかし、現状で果たしていいのでしょうか。やはり、個人個人がプライベートで一人で走ることも多いと思います。その時のためにも、ある程度の知識は必要ではないでしょうか。
本書においては、昨年の反省にもとずき、79年度版の増補版として出版しました。ただし、本文の内容は、あくまで基本的なものであって、応用は各自の研究、努力にまかせます。メカ局長の自己満足的代物という批判もありますが、その辺は目をつぶって我慢して最後まで読んでみてください。今後のサイクリングのヒントにでもなれば幸いです。
自転車とは・・・・・・
1.名称説明
自転車とは、岩波の国語辞典によると、「乗り手がペダルを踏んで、車輪を回して進む二輪の車」と書いてある。つまり、自転車とは、人間の力で動く代物である。だから、自転車から発生する抵抗は、すべて人間に返ってくる。脚力をつけ、そんなものは体力でカバーすればいい、と言われれば、それまでだが、長期間、何日にも渡ってサイクリングを続けるからには、1日の体力消耗度が、減らせればそれにこしたことはない。そのためにも、自分の自転車に、再び目を向けてみよう。
(1)駆動部
文字どうり、自転車を動かす所。つまり、人間の力をペダルを踏みこむことによって、クランクを回し、それをチェーンで、後輪に伝えて、自転車を動かすのである。又、自動車で言うトランスミッション、つまり、変速機もここに含まれる。
(2)ホイール部
要するに、タイア回りのことで、自転車を動かすうえで一番、キーポイントになる所である。なぜならころがり抵抗が小さければ小さい程、足にかかる負担は軽くなるからである。くわしいことに関しては、79年年版のメカ教法を参考にされたい。
(3)ブレーキ部
車はこれがなければ止まらない。安全にかかわる所だけに、一番注意しなければならない。峠の下りで万一ブレーキがこわれたら……ワァー。ワシャ知らん。
(4)ハンドル部
これがまったく無いと非常にこまる。輪行の時、しっかりとこれを忘れてきた馬鹿がそのへんにいるかもしれない。
(5)サドル部
ロードレーサーやトラックレーサーと異なり、ツーリング車の良し悪しは、これによって決まるといっても過言ではない。あまりひどいサドルに腰掛けていると、痔になります。
(6)マッドガード,キャリア
別にこれらがなくても走れますが、マドガードは、後ろを走る人に対するエチケットとして、キャリアは荷物を自転車に取り付けるため、あった方がいいでしょう。
1 各部の名称

2 各パーツの組みつけ方
(1)駆動部

・BB(ブリジット=バルドーではない。ボトム=ブラケット)
1.シャフトの向きに気をつける
2.リテーナの向きに注意
3.右ワンはめいいっぱいに締め込む(逆ネジ)。工具でワンをなめないように
4.左ワンを締めこんで、シャフトにガタがないようにメインテナンスをとる
5.左ワンをカニ目スパナで押えながら、ロックリングを締めこむ
・クランク
1.左右のクランクの向きに注意
2.シャフトと取り付けボルトにグリスを塗る。
3.手でボルトを締めこんでから抜き締め工具にモンキーを噛ませて、十分に締めこむ。
(150㎜のモンキーで力いっぱい締め込んだくらいがちょうどいいトルク)
・クランク(抜き方)
1.抜き締め工具とモンキーを使って六角ボルトをゆるめて、抜く。
2.抜き締め工具をゆるめる。
3.工具を、クランクにねじ込む。
4.抜き締め工具のボックスレンチ側にモンキーをかませて、モンキーを時計方向に回す。
5.工具をクランクからはずす。
・チェンホイール

・フリー
[(2)ホイール参照]

・ペダル
1.左側のペダルは逆ネジ
・ストラップ
1.ストラップを通す方向は、上図の通り(裏、表の向きに気をつけましょう)
2.ペダルに通す時、堅いので、プライヤーで引っ張るとよい。

・リアディレーラー
(サンプレックスの場合)
1.取り付けボルトと本体を5mmアーレンキ2本で締め合わせる。 2.ストッパープレートの爪がエンドにかかるように固定する。

(サンツアー、カンパニョロ、ユーレー、etc.の場合)
1.6mmアーレンキで、本体をエンドの爪に引っかかるように取り付ける。
(エンドにネジがきってない時、ナットで締め合わせる:下図)

・ディレーラーポジションの決め方(上図右)
1.トップの歯とプーリーの中心線が一直線になるように調整する
2.ワイヤーを通して固定し、レバーを引いてロー側に寄せ、ローギヤとプーリーをアジャスト
する。
[以上、-(+)ドライバーを使用]注、F・ディレーラーについても同じことが言える。
ただしFの場合、ローノーマルの事が多い。
・フロントディレーラー
1.取り付け角度は、上から見て、外側のプレートをチェンリングと平行にする。
2.ローノーマルのFDは、先にワイヤーをはり、アウターから調整すること。

・ディレーラーのキャパシティ

ex. 48-32×15-24
↓ ↓
16 + 9 = 25
チェンホイールが48-32でフリーが15-24の場合、全体の歯数差は25だから、
キャパシティが25T以上のディレーラーしか使用できない。
カンパニョロ ヌーボレコード 23T(山田氏)
ラリー 41T
サンプレックス スーパーSLJ5000CP 26T
スーパーSLJ5000 36T (磯野氏、伊藤B氏、桑谷氏)
SJ810GT/P 39T
001N 30T(78年、79年、80年クラブモデル)
ユーレー ジュビリーレーシング 28T
ジュビリーツーリング 48T
サクセス 28T
ドッパー 48T(筆者)
エコー 28T(79年クラブモデル)
アルビー 34T(藤原氏、高橋氏)
サンツアー サイクロン 24T(松森氏)
ロードVxs 30T(80年クラブモデル)
VGT 36T
シマノ クレーン 28T
・チェンの切り方

1.チェン切りにチェンをセットし、矢をねじ込む
2.工具をチェンからはずし、指でプレートを開くようにするとチェンは切れる。
3.上図2のようにプレートの内側に少し残っているとつなぎやすい。
(ピンを抜ききってしまうと、再びつなぐことはできない)
※ちなみに、一般スポーツ車用のチェンの規格は1/2″x3/32″である。
・チェンのつなぎ方
1.プレートの内側に少し残したピンに、つなぎ合わせるチェンをひっかける。
2.ピンをプライヤーで押し込む。
3.チェン切りにチェンをセットし、ピンの位置を調整する。
4.つないだ部分を上下左右に、手で十分にもみほぐす。

・チェジレバー
外観はたいして変わらないのに、銘柄によって構成パーツの量にたいへん 差のあるもので、
たとえば小物が10数個もあるタイプもあれば、たった4個のパーツで構成されているものも
あって、小物の量にこんなに差がある パーツは、数ある自転車のパーツの中でも珍しい存在
である。

1.分解したら、必ず組み付け順序を覚えておくこと。
2.すべり止めにプラスチックのワッシャーを使ってある場合は、グリスを台座に塗ってはいけ
ない。スチールワッシャーの場合はグリスを塗る。
・チェンの長さ
1.まず、チェンを一番張った状態、つまりアウターxローにかけてみて、チェンがちゃんと張れるか
どうか確認する。
2.チェンを次に、一番ゆるんだ状態、つまり、インナー×トップにかけてみて、Rディレーラーが
ちゃんとテンションをとってくれているかどうか確かめる。
3.以上2つをやってみて、チェンが短いようなら、チェーンをつけたし、チェンが長いようなら、
チェンを切れば良いのだ。
・ワイヤー
1.ワイヤーをはったら、たるまないようにし、先があまったら、丸めるか、切ってエンドがほつ
れないようにキャップをする。
(2)ホイール

・フリーの抜き方
1.クイックシャフトを抜き、タケノコバネをはずす。
2.フリーの爪を本体の切りさきに合わせて取り付け、クイックシャフトを通して、クイックレリー
ズナットをしめる。この時完全に締めずに、フリー抜きが浮かない程度に締める。
3.フリー本体は(逆ネジ)なので、フリーが回転する方向に回すとゆるむ。
4.クイックレリーズナットをはずし、フリー抜きを手で回してはずす。
・フリーの締め方
1.フリー本体を手でねじこむだけでよい。あとは自転車に乗るだけで、自動的に締まりマス。

・ホイール組み
こればかりは難しくて書けんワイ。理屈ではないのだ。
やる気と努力があればできる。知りたい人は、メカ局長メに聞いてくらさい。



