OB通信2025夏_7 現役新勧活動へのエール

現役新勧活動へのエール

会計局員(20期)川村

最近のOB通信を読まれたOB諸兄はお気づきと思われますが、コロナ後の現役部員にとって最大の課題は新歓です。

ところで、大学による新歓活動への規制は大幅に変化しており、昔の新歓活動の経験を伝授したくても、昔出来たことは現在ではほとんど不可能になっているようです。

私たちOBにできることは、新歓に役立ちそうな情報を素材として提供し、その活用の方法は現役諸君に任せることしかできないと思われます。今号で藤原さんが紹介しているWEBで公開するデータベースは有力な素材ですし、OB通信も素材としての価値は同様です。そういえばOB通信もWEB化を予定しています。
私はつい先日、ある中小企業支援組織が主催する、大学キャリアセンター×企業交流会なるものに参加する機会がありました。そこで私は、最近の新卒新入社員はやれと言った事は真面目に取り組むけれども、そこに自分なりの考察や工夫が全く見られない、インプットのわずかな変化にもついていけずに止まってしまうと申し上げました。

すると大学キャリアセンターの方々もそこが大学としても悩みだとおっしゃいました。今の学生はマニュアルにあることは真面目に一生懸命やるが、マニュアルが無いと何もしない何も出来ないと。企業担当者は中小企業ばかりだったこともあり、中小企業はなかなかマニュアルを完備できない、マニュアルが無くても自分から課題と解決法を見つけられる人材が欲しいと異口同音に主張しました。

すると大学キャリアセンターの方々は、実は大企業の採用担当者の方もマニュアルに沿った事しかできない学生への評価は低いですとおっしゃいます。でも、今の学生はマニュアルに頼るタイプばかりなんです。自ら行動する学生は簡単には育たないのですと続けるのです。私は思わず反応してしまいました。その状況は私の出身校の現状に照らしても納得ですと即答しました。自分はサイクリングクラブに属していましたが、レールに乗ってチャラチャラ遊ぶだけのようなサイクリングをするサークルは盛況なのに、我がクラブの人気が無くて部員集めに苦労していますと。

でも、同時にその時気が付いたのです。WCCで鍛えられた人材こそ就職戦線で最も期待されている人材であるはずだ、そして早稲田には実は本心ではそうありたい学生がそれなりの人数がいるはずだと。残念ながら情報のギャップを埋めるデータベースが整っていないと。

そうした環境において真実は強いはずです。自分で考え自分で動く鍛錬の場としてWCCがいかに優れているか、その実例が多くのOBから集まり情報として整理されれば、それは現役の新歓活動の強力な武器になります。

皆さまからのエールをお待ちしています。

タイトルとURLをコピーしました