「WCC存続危機」を考える
17期 松村
「コロナの影響で新入部員が来ないとWCCが消える」と聞いて驚きました。
あのWCCが、これしきの事でヘコたれるはずがないではありませんか。
いま私たちOBに何が出来るのか、私見ながら要点を整理してみました。
■ 現状
現在、WCCの人員構成は右の通りです。 「 3年:7人 2年:5人 1年:1人 」
2021年度の新人勧誘(新勧)は新3・2年で行うことになりますが、コロナ禍でクラブ活動は実
中止、そも校内での新勧活動が不可能と予想され、新人ゼロの惧れが現実味を帯びています。
年度 1年 2年 3年
2020 1 5 7
2021 0 1 5
■ 2代空白で消滅
過去にも数回、WCCは特定の1代がゼロ人という危機から立ち直ってはここまで来ました。
しかし、これも2代連続すれば消滅だと覚悟すべきです。 以下あくまで仮定:
時点 年度 1年 2年 3年 4年 状況
(1) A × × 〇 〇 2年連続勧誘不調
(2) A+1 × × × 〇 勧誘不調
(3) 〇 × × 〇 勧誘成功
(1) 2年続きで新勧ゼロ
前年とA年度で1・2年生がゼロ人(×)となる。
(2) 4年生による新勧が不調
A年度の4年生は卒業。A+1年度に1代残った新4年生が自ら新勧。不調に終わればA+2年に
卒業する彼らが「最終代」となりクラブは消滅。
(3) 4年生による新勧が成功めでたく入部した新1年生への指導が必須。4年生が2度目の執行部として
就活と並行で全行事にフル注力するのは大きな負担と予想される。
活動内容を規模相応に見直し新1年生に任せるなど、
工夫で乗り切れるのか、安定した運営が危ぶまれる。
■ サークルの格付とWCCの存否
現在、WCCは公認の「学生の会」として大学から各種支援を得ていますが、
毎年3月初めに継続審査をパスすることが前提です。これを満たせない場合、
未公認の「登録サークル」となって教室利用などの便宜は受けられますが、
部室は失います。それも不可能の場合は
学校と無関係の私的な「無届団体」として活動は可能です。
サークル種別 大学からの支援 条件
公認サークル「学生の会」部室・補助金 21人以上、学校教職員である会長を要す
登録サークル(未公認) 随時教室利用可 2人以上
無届団体 なし 1人でもWCCを名乗り登録サークルへ復帰を目指し活動
しかし、上で見たように状況は厳しく、公認・非公認を言う前に「1代1人でも死守」が
先決と言えます。無届団体になり歯をくいしばって消滅を逃れるにしても、最低「4年に1回1人」の
入部が必要です。入部後2人で活動してノウハウを伝授、あとは彼が1人残って仲間を
勧誘し続ける日々。こんなことが続くのか意味があるかは別として、存亡の境界線は
「全学年ゼロ人」ですから、そういう事になります。
■ OBによる支援
誰がなんと言おうとWCCが消滅したら悲しいです。
私たちOBに何が出来るでしょうか。
(1) 人員確保支援
ともかく現役WCCに一人でも多く入ってもらうためのお手伝いを考えてみました。
【OBチャネルでの新勧】 子、孫、親類、知人、趣味のサイクリング仲間など、身近なところに
早大生がいないか探し、WCCの魅力をPRして入部を勧誘する。
【側面支援】 コロナ禍で新勧もネットで。SNSへPRコンテンツを投稿するなどOBも参加する。
【入部奨励金】 パトロンです。聞こえは悪いが「大人がカネで解決」。あからさまな個人向けでなくとも、
クラブ全体への手厚い支援で「ウチはバックにOBがいて資金潤沢です」と言えれば、サークルを探している新人君には
魅力的ではないでしょうか。
【OB入部】 OBが学士入学して現役WCCとしてカムバックする。仕事との両立は可能か。
皆で彼を金銭的に支えるか。なお、無届団体なら構成員に制約は無く、OBがOBとしてWCCの活動に
参加しながら現役早大生を増やしていくこともできると考えます。
(2) 大学当局へ働きかけ
コロナ禍で新勧が出来ず先細りという厳しさはWCCに限った事ではありません。この春の
「学生の会」の継続申請も、手続きはネットで出来ますが条件は従前と変わりなく、
他のサークルも資格喪失を危惧しているのではないかと考えます。これに対しOBが
協力して署名を集めて公認への温情的対応を懇願するなど、側面からの援護は可能と思います。
(3) 消滅後は復活にむけて
「永久に不滅」とはよく聞きますが、一度消滅したら永久に消滅でしょうか。OBが学外で声をかけた
学生さんが、400人のOB層とつながる約束で再生WCCを立ち上げてくれるでしょうか。あるいは
最近出来て間もない自転車サークルに頼めばWCCになってくれるでしょうか。
あまり考えたくないですが、万一消滅した場合には復活に向け「WCC再生プロジェクトチーム」の
ようなものを立ち上げ、OBが学外で早大生を勧誘するといった形が考えられます。
その際は上の「(1)人員確保支援」を行い、めでたく復活の暁には新メンバーの意向をベースに
OBがWCCらしさとアドバイスを加え、新世代・再生WCCの姿を整えることになるでしょう。
以上、OBとして現在得られる情報を手早くまとめたに過ぎず、多少ズレているかもしれません。
しかし、この厳しい状況のもと、OBの皆様がWCCの将来についてお考え下さり、
意外なアイディアが生まれ、力強い支援でWCCがこの危機を乗り切ることができる、
陰ながらそのための一契機となれば誠に幸いです。
● 付記1 : 公認サークルとは
【要件】
早大生21人以上 かつ2学部以上。うち三役(幹事長・副幹事長・会計)兼務不可、
3年生以下1人以上を含む。会長(本学専任教員/特任教授/教授/准教授/専任職員)。
1年以上の活動実績と会計報告。その他大学が必要と定める条件を満たす。
【大学からの支援】
施設の利用 学生会館の部室/会議室/練習室/新勧ブース
補助金支給 活動経費の1/2、最大年間30万円
「学傷補」支給 「合宿届」あれば事故時支給を受けられる
【継続申請】 毎年3月初
三役がサークル講習会を受講。公認サークル継続申請を提出。
会員名簿を提出、全メンバーの本人確認が必須
【2021年コロナ対応】
一連の手続きをWEBで実施するが、公認の条件緩和等一切なし。
● 付記2 : 母校サークルの条件WEBサイト
設立、公認手続き、新歓、支援 その他詳細に述べられています
早稲田大学 学生生活課 > サークル活動 公認サークルになるには?